-Epilogue-
ながいながい おいかけっこ
もつれもつれた毛糸みたいに ぐるぐるまわってほどいてく
ほどきおわって まっすぐになって
ひとつ結んで わっかになった
『Love is patient and kind. Love envies no one, ・・・』
この街には 一年中雪が降り積もる 真っ白な雪が
その色は 冷たさを帯び熱を奪い 全てを飲みこむようでもあり
また 粉雪の柔らかさは 静かに全てを受け入れるようでもあり
その雪を思わせるような 純白のドレスをまとった 妖精にも似つかわしい姿
「うーん・・・ 変じゃない?」
「んー 自分でどう思う?」
「む 何かなそれはー 真面目に答える気が無いなぁ」
「ゴメンゴメン 全然変じゃない 綺麗だよ」
「そ・・・ かな?」
「今日だけしか見られないのが勿体無い なんてね」
「ふふ お褒めにあずかり光栄ですっ」
『・・・takes no pleasure in the sins of others, but delights in the truth.』
「おーい そろそろ時間だぞー」
「あぁ 分かったー」「うん 分かったー」
なんと 今回の司祭役はkazaneが引き受けてくれた
lydiaからどう聞きつけたは 詳しく知らないんだが
師匠の為に弟子が一肌脱ぐのは当然でしょ とかよく分からないことを言いながら
自分からやりたいと申し出たそうだ
マイグレーションでキャラごと移住したはずなのに どうするつもりなんだろうと思っていたら
ものの1日でプリに転職していた
Levantein'が武器を貸し出したり ギルマスが手伝ったりしたそうだが
なんと言うか・・・ 幾ら手助けがあってもここまでとは
決めたら突っ走る ある意味 凄く一途なんだろうな
そう言って見ると だからこそ惚れたというのは lydiaから一緒に出張してきた奥さんのノロケだ
「しっかし 凝ってるのになったなぁ」
「本物の結婚式みたいで嬉しくない?」
「まぁ これだけやってくれたらもう何も言えないな」
「そうだね 感動だよ 本当・・・」
『・・・there is no limit to its faith, its hope, its endurance.』
「・・・新郎 keyaria 新婦 樹月由菜よ 如何なるときも互いを護り、共に歩むことを誓いますか」
二人 声を合わせて
「誓います」「誓います」
「それでは 証の指輪を」
指輪を交換するときに 小さな声でそっと耳元で囁いた
「今度は 現実の方で見てみたいと思わない?」
「へ?」
「ふふ」
その微笑みは とても暖かな 優しい 甘い微笑み
互いの薬指には 幸せが込められた小さな輝き
そっと 唇を寄せる
さぁ・・・ つかまえた
雪の舞い降りる 小さな教会で
鐘が鳴った
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