昼下がりというのは何故こうも眠いのか。
眠い。
ベンチにもたれこんで、だらしなく両手両足を広げる。
仰け反っている上に丁度時間は正午を過ぎたあたりなので、日光が真上から注ぎ込んでくる。
目を閉じても、まぶた越しに光の何割かが貫通してくる。
仕方ないので、聖書を開いて顔に被せた。
軽く眠気がきて、ぼーっとしていたときだった。
どたどたっという足音が聞こえ、俺の前で止まる。
何だ?
そのまま上げるとまぶしいので、聖書の開きの部分を親指で少し持ち上げ、様子を見る。
って
いやいやいや。
目の前ですごい勢いでミルクを飲み始めるアコさん。
いやいやいやいや。
チラチラ見ないでいいから。
腰に手ぇ当てなくていいから。色々台無しだから。
あえて無視ってやるのもまたおいしいのだが、ここは素直にヒールしてあげよう。
Lv1を小刻みに。
え?どこが素直にだって?
細かいこと気にしてちゃおおきくなれないぜ?
特に胸とか。
あああOKOK、俺が悪かった。
とりあえず完全に回復したと思ったので、軽い嫌がらせチックな小刻みヒールを止める。
天然なのか演技が上手いのか、満面の笑顔をこちらに返し、
一礼して走り去っていく。
間違いなく確信犯なんだけどなぁ。
にくめねーしなぁ。
アコライトってのでポイント高くなるのはあるなー。
得な職だよなー、男でも女でも。
さて、寝るとするか。
あ?貴様は誰だって?
ご覧の通り、しがない司祭で御座います。
目次へ 次へ