何がおあいこなんだろう・・・
「人をあれだけ走り回らせたんだからな 文句は言わせないぞ?」
うん 私がした事だから 私が言う事なんて何もない
最後のわがまま 付き合ってくれただけで もう何も・・・
でも おあいこって言っても 今ポタで飛ばしたことがそうなのかな・・・?
「おあいこって言ってもつり合わないよ? ポタで一度飛ばしたくらいじゃ」
そうやって いつもみたいに冗談めいて笑ってみせる
実は ちょっとぎりぎり
こうやってるのも 精一杯
この想いを抱き始めたのは いつからだろうか
もうずっと 遠い昔からのような気もする
出逢ったのは1年半もしない前だから そう言うと 馬鹿馬鹿しいとも思われそうだが
・・・長いこと 置きっ放しにしてた気持ち 怖くて鍵をかけたままだった気持ち
閉まっていたのは 箱の中身を空へと開け放ったときにどうなるかという不安と恐怖から
この想いを抱き始めたのは いつからかな
たくさんの想いを詰め込んだ ちいさな箱
大切な思い出が ちょっとずつ増えていって その度に閉まっていって
いつの間にか 積み重ねて閉まって来たそれが 崩れてしまわないかと恐れるようになっていた
崩れてしまわないように このままずっと閉まっておこうと思っていた
もう二度と開けなければ 壊れることもないだろうと思っていた
「・・・きです」
雪がしんしん降り積もる。
一面の白が 音を 消し去っていく。
きこえた きこえたけど・・・
・・・ねぇ 今 何て言ったの?
ダメだよ 私 今日で居なくなるんだよ?
そんな 最後 さいご・・・でっ
あー もぅー・・・ どうすればいいの そんなこと聞いたら・・・
いいんだ 引退してしまっても
想いを伝えないと きっと後悔する 絶対後悔する
このまま伝わらないままのほうが ずっと引き摺ってしまうと思う
だから今全てを言うんだ
言葉なんて全然考えてない
ただ 自分が想うことそのままを
言葉になるそのままを言うんだ
「離れてしまうとしても どんなことがあっても 貴女のことが好きです」
「卑怯と言われようとも 伝えることが出来なくなるくらいなら」
「今残されたこの時間で 好きだと・・・」
今の私の顔は きっと 照れくさそうなとかくすぐったそうなとか そういう感じの表情
あぁ・・・
どうやら 私のちいさな箱の鍵は ケイ君が持ってたみたい
そして
「ちゃんと 答えないとね・・・」
恐れることなんて なかったんだね
これが ずっと箱に閉まっておいた ほんとうのキモチ
「私は貴方のことが大好きです だから ずっと 貴方の心の側に居させてください」
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