静かな音。 風景は止まって、消える寸前のよう。 そこに私は、雑音を加えていく。 「ギルド、入った事あります?」 「以前はね 事情があって抜けて、今は一人で居ますけど」 「そうなんですか ・・・不和、とかですか?」 「いや、単純に俺の事情です けっこう長い旅に出ることになりましたので、それで」 長い、旅。 少しその言葉に違和感を感じた。 「仲、よかったですか?」 先ほど不和が理由かと聞いておいて、間抜けな問いだと自分で気づいた。 「ええ、けっこう」 彼はそう答えるが、浮かんだ笑いに困りや苦味がすこし混じっていた。 でも、幸せそうに。 その様子を見て、私は、あの人々に出会わなければよかったと思ってしまった。 そうすれば、何も苦しむことはなかった。 こんなに、弱くならずに済んだのに。