受け入れる覚悟はしていたはずなのに。
後悔はしないと決めたはずなのに。
涙は流れないのに。
寂しさが心を穿つ。


「どこで間違ったの
何を、間違ったの・・・」
気付くと、そんなことを口にしている自分が居る。
間違い。
そう、私はずっと居たかった。
それを叶えることが出来ない選択肢、つまりは間違い。
無意識に言葉に出していた自分に少し驚いた。

「それを間違いと感じるなら、間違いなんだろう」
そう、彼は語り始める。
横を向くと、うつむいて目を閉じて。
「でも」
目を閉じたまま、言葉を繋げていく。
「どれが正しくてどれが間違いかなんて、結果についてくるものでしかない」

「今できること、そのとき出来たこと
選んだもの」

「それでも、過去という時間は、取り戻せない」
私から見る限り表情にかわりはなく、ただ目を閉じていた。
そのはずなのに、その言葉は辛く。
かわらぬ表情さえも、痛みに歪んでいるように。その音は私に見せた。

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