机の周りには、ガラスの破片やフラスコが転がっている。 小さな爆発でも起こったかのような散らばり方だった。 中身が少なかったのだろうか、それともなくなってしまったのか、 フラスコに入っていたであろう薬品や液体らしきものは、散らばっている様子が無い。 机の下を覗き込んで、アルケミストに声を掛ける。 「大丈夫?」 声を掛けられたのに驚いたらしく、ビクッと身をひるませてこっちに振り向く。 「あ、あ、はい、大丈夫です」 そう言いながら、こちらに体を向ける。 「いったい何があったの?」 そう聞くと、何か恥ずかしそうに頬に手を当てて視線を逸らす。 「あーえっと、ちょっと実験というか、薬品の調合を・・・」 どうやら調合に失敗したらしい。 それは分かったが、とりあえず机の下から出てきたほうが良いと思った。