ワープポータルを開き、フェイヨンの街に。
動物種に属する魔物からの攻撃を軽減する盾やら、炎を防ぐ能力を持ったカードを挿した鎧やら、
用意を済ませてエドガの住まう森に向かう。

「さて、どこにいますかねっと」
隣では既に戦闘態勢に入っているのが居る。
えらく楽しそうで無駄に跳ね回りながら、得物を振り回している。
エドガはボスクラスの中では弱い部類だが、逆に言えば鍛錬の行き届いた冒険者にとってはいい獲物だ。
狙ってる奴も多いだろうし、どこを歩き回ってるかもわからなーって
「あ」
簡単に見つかった。
左手のほうに姿を確認し、隣を見て声をかけようとするが。
もう既に突っ込んでいた。はえぇ。
直ぐに俺も向かい、ブレスや速度増加と一通りの支援をかける。
そのとき取り巻きの熊は既に始末されていて、サシの状態になっていた。
雄叫びを上げながら飛び掛ってくるエドガ。
それを巧みに避けながら、的確にかつ狂気じみた速さで攻撃を加えている。
と、地面が火の海と化し、俺達を焦がそうとうねりくる。
直ぐにその場を飛んで離れたが、奴はけっこうまともにかぶったようで右腕が焦げている。
ヒールで直ぐに傷を回復してから、連撃で倒されないように癒しの力を持った空間を形成する。
エドガは爆炎を伴った一撃が怖い。
まともに食らっても直ぐに復帰できるように、いわば保険の意味で使っておいた。

だがその心配も無く、致命的な一撃を食らうようなことにはならなかった。
弱っていたのか、奴が圧倒的破壊力でねじ伏せたのか、
勝敗が決まるのにさして時間はかからなかった。
最後に腹腔へ重い一撃を食らって、エドガは地面に突っ伏して倒れた。


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