そして私は、罪を犯した。


森の中、うずくまるように座る。
「誰か・・・ 止めてよ・・・」
潰されるように、出た言葉。

気づいて、私を見つけて、そして止めて。
どこにもいかないように。

止めて

倒してくれてもいい、羽交い絞めにしてもいい、
縛り付けてもいいから。

欲しかった


そして思ったんだ。
わがままが過ぎた。
居心地がよすぎた。
甘えすぎた。

だから、今度は無いと、自分で線を引いた。
黙っての別れだったけど。
最善ではないけれど 今、自分のできるいちばんの分かれかた。

そのつもりだった。

自分ではそのつもりだった。
何も言わないこと。
自己満足の後引き。


それに気づいたとき、私はなにもかもを失った気がした。
信じるものを、信じてもらえることを。
幸福を感じることも。
自分さえも。
わずかに残っていたもの、自分の心さえも。


別れを心に決めた日。
私は髪を切った。
様々な戒めを込めて、自分が、皆が、ずっと歩めることを願って。



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